X(旧Twitter)において、インプレッション(閲覧数)を稼ぐ目的で無意味なリプライや投稿を繰り返すアカウントの俗称です。
2023年頃からXにおいて、広告収益を得るためにインプレッション数を増やす仕組みが導入されたことをきっかけに、インプレゾンビと呼ばれるアカウントが急増しました。
インプレゾンビの目的|お金を稼ぐため
インプレゾンビの主な目的は、お金を稼ぐことです。Xの広告収益を得るためには、インプレッション数、すなわち閲覧数を増やすことが必要です。
そのため、インプレゾンビは以下のような手段を用いてインプレッション数を稼ぎます。
- 無意味なリプライや投稿を繰り返す
- バズった投稿に対して即座にリプライする
- 他人の投稿をコピペして自分の投稿として使用する
インプレゾンビの特徴
インプレゾンビは、X(旧Twitter)で見かけることの多い、インプレッション数を稼ぐために特化したアカウントです。
彼らにはいくつかの特徴があります。これらの特徴を詳しく見ていきましょう。
スパムのリツイートやリプライを繰り返す
インプレゾンビの主な活動は、スパム行為とも言えるリツイートやリプライを大量に行うことです。
- 特定のキーワードやハッシュタグを狙う: インプレゾンビは、トレンドになっているキーワードやハッシュタグを使った投稿をターゲットにします。例えば、流行のニュースや人気の話題に対して無関係なリプライを送ることが多いです。
- 無意味な内容の投稿: 送られるリプライやリツイートは、しばしば意味不明なものであったり、絵文字だけで構成されていたりします。これにより、インプレッション数を稼ぎやすくしています。
複数のアカウントを同時に操作
インプレゾンビの運営者は、一人で複数のアカウントを操作することが一般的です。
- マルチアカウント戦術: 一つのアカウントだけではなく、複数のアカウントを同時に使うことで、短期間に大量のリプライや投稿を行います。これにより、インプレッション数を効率的に増やすことが可能です。
- アカウントの切り替えツールの利用: これを実現するために、特定のツールやソフトウェアを利用して、複数のアカウントを容易に切り替えることができます。
海外からのアカウントが多い
インプレゾンビの中には、海外から操作されているアカウントが多く含まれています。
- 低コストで大量にアカウントを作成: 特に発展途上国では、低コストで大量のアカウントを作成することが可能です。これにより、多数のインプレゾンビアカウントが生成されます。
- 時差を利用した投稿: 海外からの操作により、24時間体制でリプライやリツイートが行われることが多いです。これにより、世界中の異なるタイムゾーンでアクティブに活動することができます。
プロフィール情報が不十分
インプレゾンビのアカウントは、一般的にプロフィール情報が不十分です。
- プロフィール写真がデフォルトのまま: 多くのインプレゾンビアカウントは、プロフィール写真を設定していないか、デフォルトの画像のままです。
- 自己紹介文がない: プロフィールには自己紹介文が記載されていないことが多く、アカウントの信頼性が低いことが一目でわかります。
- フォロワーが少ない: フォロワー数が非常に少ないか、もしくはフォロワーの質が低いことも特徴の一つです。
インプレゾンビが嫌われる理由
インプレゾンビは、X(旧Twitter)コミュニティにおいて非常に嫌われる存在です。
その理由は多岐にわたり、ユーザーエクスペリエンスを大きく損なう要因となっています。
以下に、インプレゾンビが嫌われる主な理由について詳しく説明します。
バズった投稿への機械的なリプライ
インプレゾンビの典型的な行動の一つは、バズった投稿に対して機械的にリプライを送信することです。
- 自動化されたリプライ: インプレゾンビは、特定のキーワードやハッシュタグを監視し、自動的にリプライを送信するボットを利用していることが多いです。これにより、大量の無意味なリプライが投稿され、元の投稿の価値が低下します。
- リプライの内容が無関係: バズった投稿に対して送信されるリプライは、多くの場合、投稿内容とは無関係のものであり、読者にとって煩わしいだけでなく、混乱を招くことがあります。
- タイムラインの乱れ: 大量の機械的なリプライが投稿されることで、タイムラインが乱れ、有益なコメントや議論が埋もれてしまいます。
投稿内容の盗作
インプレゾンビは、他人の投稿をそのままコピーして自分の投稿として使用することがあります。これには以下のような問題があります。
- オリジナルの投稿者への敬意の欠如: 他人の投稿を盗作することで、オリジナルの投稿者の努力や創造性を無視する行為となり、不誠実な行為と見なされます。
- 著作権侵害のリスク: 他人のコンテンツを無断で使用することは、著作権侵害となる可能性があり、法的な問題を引き起こす可能性があります。
- コミュニティの信頼性低下: 投稿内容の盗作が頻繁に行われると、コミュニティ全体の信頼性が低下し、ユーザーが正確な情報を得ることが難しくなります。
無差別なフォロー・いいね
インプレゾンビは、無差別にフォローやいいねを行うことでインプレッション数を増やそうとします。
- 通知のスパム化: 無差別にフォローやいいねを行うことで、ユーザーの通知が大量に増え、重要な通知が埋もれてしまうことがあります。これにより、ユーザーのストレスが増大します。
- フォロワーの質の低下: インプレゾンビによるフォローは、単なる数合わせであり、実際の関心や交流を目的としていないため、フォロワーの質が低下します。
- エンゲージメントの低下: 無差別なフォローやいいねは、エンゲージメントの質を低下させ、実際の交流や対話が減少する原因となります。
まとめ
インプレゾンビは、Xの健全な運営を脅かす存在です。
意味不明なリプライや投稿を繰り返すアカウントが急増することで、タイムラインが荒れ、有益な情報が埋もれてしまうことが問題視されています。
インプレゾンビ対策としては、以下の方法が有効です。
- インプレゾンビと思われるアカウントをミュートまたはブロックする
- 拡張機能を使ってインプレゾンビの投稿を非表示にする
- インプレッション数を稼ぐために無意味なリプライや投稿をしない
利用者一人ひとりがマナーを守り、適切な対策を講じることで、Xの健全な環境を保つことができます。